住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

気ままにコラム

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09/06/05

あたたかい家庭

 「いやぁ~。最近は帰りが早くなって、家族と過ごす時間増えたんやぜ。」と、うれしそうに話すウチのお客さま。家をリフォームしてから、仕事を終わらせ早く家に帰りたくなるのだそうだ。
 
 「家キレイになってカミさん喜んどるし、部屋広くなって子供達走り回って喜んどるし。オレはゆっくりビール飲めるし、なんか居心地イイが。」…と、笑顔で話される。
 
 あなたが居心地いいなぁ。って感じる時はどんな時?という問いに対して、「家族と過ごす時間。」と答える方が多い。
 
 
 
 何気なく使う「家族」というコトバ。「家」の一族である。
 
 「あの人家庭的だよね。きっと旦那さん幸せだろうね~。」と言うセリフの中の「家庭」は、「家」と庭である。どちらにも「家」という文字がある。日常生活は常に家が中心という解釈が正しいかどうかは解からないが、僕はそう感じた。
 
   子供の頃僕が住んでいた古い家でも帰るとホッとしたし、快適じゃなくても居心地が良かった。「家族が一緒に住む暖かい家庭」だったからである。
 
 そう考えると新築や、キレイにリフォームした家に住むことが必ず居心地が良いのでは無く、新築やリフォームが「家族が一緒に住む暖かい家庭」を育むきっかけとなるのだ。その結果、先のお客さまのような気持ちになるのだ。
 
   幸せを育むお手伝いができる家づくり。オレ、いい仕事選んだなぁ。改めて感じた。
 
 
 ニュースレター「いま~じゅが~でん」Vol.10 2008年4月号より

09/05/16

「時間」を楽しむ

 暖かくなり、本格的なツーリングシーズンが到来した。
 
 いつもバイクの面倒を見て頂いている佐野ホンダさんが月に一度開催するツーリングの今シーズン第一回目に参加した。
 
 数ヶ月振りに顔を合わす面々との久しぶりのツーリング。年齢層は30代から60代までと幅広く、乗るバイクの車種も様々だが、「バイクが好き」というだけで話は弾む。
 
 今回の目的地は、初っ端に倶利伽羅不動寺。参加者全員で交通安全祈願をするのだ。
 
 オートバイツーリングは、バイクで走ることが目的であり楽しさである。バイク屋さんとすれば集まるお客さまに楽しいひと時を過ごしてもらうための企画を考え、とにかく一日中走るコースを組み、安全祈願は初詣に自らで済ましておこう。…と考えそうなモノであるが、それを敢えて安全祈願をしに小一時間掛けて倶利伽羅まで全員(今回は17台)で行くのだ。強制的でもなく、誰からも「そんな時間あったらもっと走ろうぜ。」という不満も出てこない。お参りする時間をみんなで楽しんでいる。
 
 佐野ホンダさんには独特の雰囲気がある。なんとな~くのんびりした感じ。月いちのツーリングでも、慌てて走ることもないけど気付いたら一日で結構な距離を走っているのだ。
 
 ツーリングは「走る」という手段を使い、その「時間」を楽しんでいる。
 「バイク屋は楽しく過ごせる時間を提供している。」そんなコトまで踏まえてお客さんを楽しませているとしたら、佐野ホンダ、いい仕事してるゾ…実際はどうなんだろ?
 
 ゴールデンウィークにはまた佐野ホンダさんのツーリングがある。走る時間、仲間と過ごす時間を想うと楽しみで仕方がない。
 ニュースレター「いま~じゅが~でん」Vol.23 2009.5号より   本郷孝司

09/04/24

家に刻む「記憶と時間」

 「柱のキズはおととしの~♪」…と、小学校唱歌。そういえば僕も子供の頃、父と母が僕の身長を柱に書いていたよなぁ。引いた線の横に年と月が書いてあったけど、中学生になってそれを見ると、とっても恥ずかしかった記憶がある。
 
 「トイレのタイルをキレイにする。」と、経験も無い父が見よう見真似で張ったタイルは、お世辞にもキレイとは言えない仕上がりだった。最初の計画では、その日のうちにトイレを使えるようになるはずだったが、数日間使えない状態が続いた。。。
 
   家には、家族の思い出が記憶され、歴史が刻まれるのだ。
 
 家族との楽しかった思い出や、時にはケンカした記憶。家族が成長すると共に、家も成長するのだ。僕が住んでたその家は取り壊してしまったので、すでに無い。新築と同時に取り壊しだったら、線と日付が書かれた柱を、家のどこかに使ったかもしれない。
  
 
 「ウチ、もう古いし、改築した方がいいかな?それともリフォーム?」たまにそんなことを訊かれるが、僕には模範解答は出来ない。耐震性能や断熱性能などの技術者としてのアドバイスはできるが、肝心なのは住む人の価値観だ。
 
 
 新築する人、リフォームする人、理由は様々ではあるが、新築する人はこれから始まる家族の歴史を家に刻んでいって欲しいし、リフォームする人は、刻まれた歴史を感じながら、さらに新しい歴史を刻んで欲しい。
 
 住宅性能だけでは語れない「記憶と時間」。それを考えながら家を創ると、とてもあったかい家になりそうである。。。
 
 
 ニュースレター「いま~じゅが~でん」2008年3月号より  本郷孝司

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