空のスマイル |
12月1日の夜、「空のスマイル」を見た。
下弦の月の上に星がふたつ、ちょうど目がふたつあるように見え、月が微笑む口のカタチに見え、それがスマイルマークに似ているから「空のスマイル」と呼ぶらしい。運転中のラジオで聴くまで知らなかったが。。。以前から、月が昇って最初に光る星が金星だとは知っていたが、もうひとつはなんだろう?と思いながら見ていた。
空を見上げるなら夜空が好きだ。
4週間で満ち欠けを繰り返す月、その時々で近く大きく見えたり小さく見えたり。そして光る星たち。太陽系内の惑星が太陽の光を受けて光るものもあれば、遥か遠く離れた恒星、言わば別の太陽系の光が届いて光るもの、中には星々の集団の銀河もある。
日中の太陽の光の中で見える景色は地球の中の景色だ。それも時間帯や季節でいろんな表情を見られてキレイだが、夜空は、想像もつかないほど遠くの光を届けてくれる。光の速さで進んでも、到着するまで何年や何十年もかかる遠い星々の光。
光は一秒間に約30万キロメートル進む。地球を7周半できる速さだ。そんな速さで進んでもすぐに着けないほど離れた星の光だ。
夜空を見上げると心が癒される。ゆっくりゆっくり表情を変える月と広大な宇宙のパノラマは、眺める僕に時間を忘れさせる。慌しく仕事している日常から少しだけ、時間を忘れて夜空に思いを馳せることができるから。
「空のスマイル」のもうひとつの光る星は木星。右が金星、左が木星…コレもラジオで得た知識であるが。。。
頑固オヤジ |
先日、ウチで大規模リフォームを施工させていただいたお宅に伺った。
部分的に残っている仕事をするために、職人さんと待ち合わせたのだ。職人さんを待つ少しの時間、施主さまのオヤジさんと話した。
柱と梁の骨組みだけ残しほとんどの部分に手を入れ、工期も4ヶ月間と、時間とチカラを込めたお宅である。工事中、常にコワい顔をして、事あるごとに怒っていたオヤジさん。「工事にミスあったら責任取ってもらうぞっ!」万が一何かあったら責任取るのが当然だが、ミスするものだと思い込まれているのが悲しかった。
ところが先日は全くの別人である。笑顔で話しながらリビングを見回し、「本郷さん、いい家なったちゃ。さすがや。ありがとう。」何よりうれしく、感動する一言。
「オラァ、工事のとき柱だけになって、自分が建てた家どうなるがかと思って心配でならんで、あんたにいろいろ言ったけど、堪忍しられ。」その後オヤジさんがこの家を建てた経緯や、家に対する思い入れをいろいろ話された。
愛着ある我が家。建ててから35年、オヤジさんとご家族の歴史が刻み込まれた家。そんなオヤジさんの思いを理解し、思い切って大規模なリフォームをされた息子さん(施主さま)。
家族の強い絆を感じた。そして、そんな大切な家の新しい歴史を刻むための仕事を任せていただいたことに改めて感謝した。
ありがとうございました。
誰のための家創り? |
「空間工房様 ○○邸」…よく見かける、現場での納品書の宛名書きだ。
コレがとても気になっている。
家を建てるときには、延べで数百人という人の手が加えられる。僕やウチのスタッフ達が図面を書き、現場を管理し、協力業者さん達、云わば職人さんがそれぞれの職種の技術を発揮する。また、建築材料や物品の納品のための配達の方々などなど…挙げればキリが無いが、一件の家を建てるためにみんな想いを込めて協力して創っている。
しかし、その数百人の方々は誰を見ているのだろう?
仕事の流れを考えると、お客さま→ウチ→協力業者さん→配送の方という流れになるが、協力業者さんや配送の方の中に、「自社のお客様は空間工房様です。」という方が以外に多い。半分は正解ではあるが、正解は「自社のお客様は施主様と空間工房さんです。」である。
お施主さまがいらっしゃって、家づくりを空間工房に任せて頂き、その結果自分が仕事を出来る。という認識が薄いのだ。だとすれば、みんなで協力してお施主さまのためのイイ家創り。という観点がボヤけてしまう。
これは建築業界全体に見られることだ。「オレは職人だ。仕事してやってるゾ。」的な考えがまかり通った時代もあったらしいが、そんな昔の話を引きずっていてはいけない。仕事へのプライドはもちろん必要だが、お客さまに満足して頂いて初めてその対価をいただくのだ。
長きに渡って染み付いた建築業界の勘違い。「お客さまのために、お客さまが満足していただける家をみんなで協力して想いを込めて創る。」という正しい思考を発信し、少しずつでも変えていかなければいけないと思う。












