住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

空間工房ダイアリー

  • 22/08/31
  • カテゴリー:気ままにコラム

感動の押し付け

 以前、ある方に、「お客様に、満足を超えて、感動させることを目指しなさい」と言われたことがある。
 
 とっても素直なワタクシはその言葉に文字通り感動して、早速我が社でも実践・・・もう一度考えてみて、止めた。
 
 正論っぽいが、それは、感動の押し付けだ。と思ったからだ。
 
 感動はこちらが与えるものではなく、お客さん自らが感じることだ。例えば、家の仕上がりに満足してくれて、思いつかなかったところまで素敵になってる!と、想像以上の出来栄えに、はじめて心が動くのだ。
 
 満足を飛び越えて感動など、無い。
 
 お客様を感動させるにはどうすればよいか?と考えるのは、すでに押し付ける方法を考えている。そんな策略は、必ず相手に見透かされる。
 
 満足して頂くために、一生懸命取り組む。ベタな表現だが、それが一番大切なのだ。それを続けることで、もしかすると、まかり間違って感動してくれる、かもしれない。
 
 日々頑張るのだ。

  • 22/07/31
  • カテゴリー:気ままにコラム

10年後

 ネット上で、10年後に無くなる仕事の一覧というものがある。人に代わりにAIができることがそうなるらしい。50位ぐらいまであるが、販売員、バスやタクシー、電車の運転手が上位になっている。ネット通販が主流になり、店頭販売が少なくなる。自動運転でヒューマンエラーが無くなる、など。また、将来の人口減による労働力不足を補うためにAIを導入すると、オックスフォード大学と船井総研で2015年に発表された・・・らしい。
 
 建築設計、インテリアコーディネート業界ではどうだろう。
 
 パソコンやスマホで、間取りのプランやインテリアコーディネートができる無料アプリが増えた。性能が向上し、とてもカンタンに使えるものが多い。
 
 部屋ごとのパーツをデータから選択し、サクッと間取りを作り、テーブルや椅子など家具のデータも引っ張ってきて、3Dで見ながらレイアウトする。天井、壁、床の色も一覧から選んでクリック、タップすれば完成だ。・・・設計士、いらないんじゃない?と疑問が沸く。
 
 建築設計は、ソフトとハードのバランスと、コミュニケーションだ。
 
 部屋の広さと天井高さと家具の配置。家族が集う場所と家事同線。その場に適した照明配置とスイッチの位置。居心地が良いインテリアメインカラーとアソートカラー(アクセントっぽい色)の比率。ソフト面のバランスだ。
 
 柱や梁の太さと樹種。イビツにならないような構造材の配置と強度。基礎コンクリートの配置と強度。総予算と使う材料と機器のグレード。これらがハード面のバランスだ。
 
 それらが合致してはじめていい家になるのだ。
 
 カンタン間取りアプリは、理想の住まいを思い描き、夢を広げる良いツールだと思う。施主がアプリで作った間取りを基に、設計士がソフトとハードのバランスを考慮しながら設計し、施主と設計士の信頼関係が強固なほど、お互い納得できて、満足できる家になるのだ。
 
 いい仕事に就いたと思っている。10年後のことはわからないが、出来るなら、20年後もこの仕事を続けていたい。
 

  • 22/06/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

0.5秒!?

 地球カレンダーというものをご存じだろうか。
 
 地球誕生から現在までの46億年を1年365日で表したものだ。
 
 1月1日元旦、地球が誕生し、恐竜が出現するのが12月13日。2週間後の12月26日に絶滅する。
 
 ヒトの祖先ホモサピエンスが登場するのが12月31日、大晦日の23時37分。
 
 23時59分47秒に西暦が始まり、23時59分59秒に20世紀が終わり21世紀になる。人類は、年明けのカウントダウンの最後の数秒で、大慌てで発展したのだ。
 
 誕生僅か数十秒の新参者が闊歩し、繁栄を極めており、まだまだ発展を止めることはない。
 
 このあと数秒で地球環境を破壊してしまわないように、新参者らしく謙虚さを持ちながらより発展しなければいけないように思う。
 
 そして自分は、まだ、たった0.5秒も生きていない。
 
 歩んできた今までを考えると、短すぎてガッカリする反面、悩み事があっても、雄大な時の流れと比べたらちっぽけに思える。悩むヒマはない。前に進むのだ。
 
 同じ1秒なら、ぎゅっと詰まった1秒のほうがいいのだ。

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