住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

空間工房ダイアリー

  • 21/01/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

富山の家の雪対策

 1月7日からの大雪は、私たちの生活に多大な被害をもたらしました。
 
 降り積もる雪で車の列が動かず、通勤時間が普段20~30分のところを4~5時間掛かったと聞きました。交通が麻痺すると物流も止まるので、スーパーやコンビニの陳列棚はガラガラでしたね。
 
 積もった雪の重さに耐えられず、下に停めてある車もいっしょに潰れているカーポートをいくつも見かけました。怪我をした方もいらっしゃるそうですが、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 
 
 ネットニュースで見ましたが、世界で、人口10万人以上の都市の降雪量トップ10に、富山市が堂々の?3位に入っているそうです。ちなみに1位は青森市、2位が札幌市、上位全てが日本の都市とは驚きですが、富山はそれだけ雪が降るということです。
 
 
 屋根に雪が1メートル積もると、1坪(畳2枚分)に約1トンの荷重が掛かります。屋根面積が20坪であれば、20トン・・・自動車がおおよそ20台、屋根に乗っかっていることになります。
 
 昨今の住宅は、建築基準法で、積雪1.5メートルまで大丈夫な家にしなさい。と、決まっているので心配ありませんが、築年数を重ね、屋根に雪が積もると襖が引きにくくなるお宅は、重さに梁や桁が耐えていないので、耐力上有効な構造に・・・かなり費用が掛かりますので、早めに雪下ろしをしましょうね。
 
 また、屋根材の種類によっても注意が必要になります。瓦やガルバニウム鋼板製の屋根材はあまり破損しませんが、コロニアルという、スレート系の材料は積雪による劣化が早くなります。他の屋根材と違い、スレートの表面に塗装をして防水性を持たせています。安価で自重が軽く、見た目もスッキリするので雪がほとんど降らない地域では良い材料ですが、雪対策という観点から見れば、避けたほうがよい材料です。積もった雪が一気に落ちるとき、塗膜が破損します。そうすると、傷んだ箇所から雨漏りする可能性が高くなります。コロニアル葺きのお宅で、塗装が剥げていれば早めに再塗装を行うべきです。予算が許すなら、コロニアルの上からガルバリウム鋼板製の屋根材を葺くリフォームがおススメです。
 
 降雪量が多い富山ですので、家の雪対策は必須です。
 
 
 キレイに雪かきしても翌日には真っ白に積もっている。全く不毛な作業ですが、放置するとあとでひどい目に遭うので、こまめに雪かきをしましょうね・・・と、自分に言い聞かせています(写真参照)。

  • 20/12/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

年末ご挨拶

 今年は社会全体が大きく変化した一年でした。  新型コロナウィルスにより影響を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
 
 今までの普通が、そうではなくなってしまいました。
 
 三密を避け、人と会う機会も極端に少なくなりました。
 
 弊社でも、お施主様とはメールでのやり取りが増えました。しかし、現場施工はどうしても人の出入りは避けられません。お住まいになられながらのリフォームでは、知らない人が自分の家を出入りする訳ですから、不安になってしまいます。
 
 現場に入る人は、もちろんマスクは必須ですが、入る前の検温とアルコール消毒、その日の作業終了後には施工箇所全体のアルコール消毒をより徹底することにしました。
 
 終息まではまだまだ時間が掛かると思いますが、負けずに頑張りましょう。
 
 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

  • 20/11/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

建築家

 「建築家」という職業がある。建築士とは違い、「家」だ。
 
 「家」が付くものには、写真家、画家、陶芸家、小説家、音楽家などがある。
 
 高度な専門知識と技術を必要とする職業に就く人を指すらしいが、芸術性が強いものがそう呼ばれることが一般的なようだ。また、そう名乗るために必要な資格はなく、自分で名乗ることができる。
 
 ということは、明日から「僕は建築家です!」と名乗ることも可能なのだ・・・が。
 
 私的な見解だが、一般住宅や建築物の設計をするのが建築士、芸術性を持った建築物の設計、云わば作品を創るのが建築家だと思う。ふたつは、似て異なるのだ。図面を描くプロセスは同じだが、住みやすく快適な間取りとデザインを行うものと、建築物を芸術作品として捉えデザインしていく、アプローチが違うのだ。
 
 いずれにせよ建築物は、描いた図面通りにポンとできるものではない。工事に携わる人たち、職人さん方の手が必要だ。一般住宅であれば概ね延べ250人から300人だ。規模が大きい建物になるとその数倍の人手が必要になる。みんなで力を合わせて造るんだ!という気持ちが無ければ、どれだけ良い図面を描いても所詮絵に描いた餅になってしまう。それは建築士も建築家も、同じ思いで仕事に取り組んでいる。と、信じたい。
 
 僕は前者、建築士だ。建築家というとカッコ良さげだが、著名な建築家以外は所詮、自称だ。そんなカッコ悪いことはしたくない。快適に住める間取りを考え、長年経っても飽きない、壊れにくい家をデザインすることに注力し、地道に頑張るのだ。

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