住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

空間工房ダイアリー

  • 22/09/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

インテリアデザイン

 家具やカーテン、壁紙を選ぶのがインテリアデザインだと思っている人が多い。
 
 久しぶりに会った友人にそう言われたのだが、それも仕事の一部なので否定はしなかったが、それだと、インテリアに興味があって、自室のインテリアを選ぶのが好きな人と大差ない。インテリアデザインとは何かをどう説明すればよいか一瞬考えてしまった。
 
 いい機会なので、仕事を再考してみよう。
 
 空間を構成する要素を組み合わせ、または創り出し、カラーを整え、全てをまとめることがインテリアデザインだ。
 
 LDKで云えば、キッチンとテーブル、ソファーの配置計画、それらの選定、照明配置計画、食器棚やテレビボードを兼ねたリビング収納、ピッタリなサイズが無ければオーダー収納を計画し、色彩バランスを考えインテリアカラーをチョイスし、コーディネートするのだ。
 
 当然、図面とパース(完成予想図)が必須だ。平面レイアウトを考えるには、配置する家具のサイズや、使う、休む、触る、といった人の行動を把握するための人間工学、天井、壁、床の仕上げ材の種類と特性や構造躯体の現状を把握するための建築に関すること、それぞれの知識が必要だ。
 
 また、設計図面やコーディネートを見せるのは施主さん家族、大人も子供もじーちゃんやばーちゃん、誰が見ても解り易い図面を描く技術も必要だ。
 
 知識と技術を活かして空間をデザインする。それが仕事だ。
 
 これで友人に伝わるかどうかだが、もし伝わりにくかったら、解り易い文章を書く勉強が必要だろう。ね。

  • 22/08/31
  • カテゴリー:気ままにコラム

感動の押し付け

 以前、ある方に、「お客様に、満足を超えて、感動させることを目指しなさい」と言われたことがある。
 
 とっても素直なワタクシはその言葉に文字通り感動して、早速我が社でも実践・・・もう一度考えてみて、止めた。
 
 正論っぽいが、それは、感動の押し付けだ。と思ったからだ。
 
 感動はこちらが与えるものではなく、お客さん自らが感じることだ。例えば、家の仕上がりに満足してくれて、思いつかなかったところまで素敵になってる!と、想像以上の出来栄えに、はじめて心が動くのだ。
 
 満足を飛び越えて感動など、無い。
 
 お客様を感動させるにはどうすればよいか?と考えるのは、すでに押し付ける方法を考えている。そんな策略は、必ず相手に見透かされる。
 
 満足して頂くために、一生懸命取り組む。ベタな表現だが、それが一番大切なのだ。それを続けることで、もしかすると、まかり間違って感動してくれる、かもしれない。
 
 日々頑張るのだ。

  • 22/07/31
  • カテゴリー:気ままにコラム

10年後

 ネット上で、10年後に無くなる仕事の一覧というものがある。人に代わりにAIができることがそうなるらしい。50位ぐらいまであるが、販売員、バスやタクシー、電車の運転手が上位になっている。ネット通販が主流になり、店頭販売が少なくなる。自動運転でヒューマンエラーが無くなる、など。また、将来の人口減による労働力不足を補うためにAIを導入すると、オックスフォード大学と船井総研で2015年に発表された・・・らしい。
 
 建築設計、インテリアコーディネート業界ではどうだろう。
 
 パソコンやスマホで、間取りのプランやインテリアコーディネートができる無料アプリが増えた。性能が向上し、とてもカンタンに使えるものが多い。
 
 部屋ごとのパーツをデータから選択し、サクッと間取りを作り、テーブルや椅子など家具のデータも引っ張ってきて、3Dで見ながらレイアウトする。天井、壁、床の色も一覧から選んでクリック、タップすれば完成だ。・・・設計士、いらないんじゃない?と疑問が沸く。
 
 建築設計は、ソフトとハードのバランスと、コミュニケーションだ。
 
 部屋の広さと天井高さと家具の配置。家族が集う場所と家事同線。その場に適した照明配置とスイッチの位置。居心地が良いインテリアメインカラーとアソートカラー(アクセントっぽい色)の比率。ソフト面のバランスだ。
 
 柱や梁の太さと樹種。イビツにならないような構造材の配置と強度。基礎コンクリートの配置と強度。総予算と使う材料と機器のグレード。これらがハード面のバランスだ。
 
 それらが合致してはじめていい家になるのだ。
 
 カンタン間取りアプリは、理想の住まいを思い描き、夢を広げる良いツールだと思う。施主がアプリで作った間取りを基に、設計士がソフトとハードのバランスを考慮しながら設計し、施主と設計士の信頼関係が強固なほど、お互い納得できて、満足できる家になるのだ。
 
 いい仕事に就いたと思っている。10年後のことはわからないが、出来るなら、20年後もこの仕事を続けていたい。
 

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