住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

空間工房ダイアリー

  • 20/11/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

建築家

 「建築家」という職業がある。建築士とは違い、「家」だ。
 
 「家」が付くものには、写真家、画家、陶芸家、小説家、音楽家などがある。
 
 高度な専門知識と技術を必要とする職業に就く人を指すらしいが、芸術性が強いものがそう呼ばれることが一般的なようだ。また、そう名乗るために必要な資格はなく、自分で名乗ることができる。
 
 ということは、明日から「僕は建築家です!」と名乗ることも可能なのだ・・・が。
 
 私的な見解だが、一般住宅や建築物の設計をするのが建築士、芸術性を持った建築物の設計、云わば作品を創るのが建築家だと思う。ふたつは、似て異なるのだ。図面を描くプロセスは同じだが、住みやすく快適な間取りとデザインを行うものと、建築物を芸術作品として捉えデザインしていく、アプローチが違うのだ。
 
 いずれにせよ建築物は、描いた図面通りにポンとできるものではない。工事に携わる人たち、職人さん方の手が必要だ。一般住宅であれば概ね延べ250人から300人だ。規模が大きい建物になるとその数倍の人手が必要になる。みんなで力を合わせて造るんだ!という気持ちが無ければ、どれだけ良い図面を描いても所詮絵に描いた餅になってしまう。それは建築士も建築家も、同じ思いで仕事に取り組んでいる。と、信じたい。
 
 僕は前者、建築士だ。建築家というとカッコ良さげだが、著名な建築家以外は所詮、自称だ。そんなカッコ悪いことはしたくない。快適に住める間取りを考え、長年経っても飽きない、壊れにくい家をデザインすることに注力し、地道に頑張るのだ。

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