住宅・店舗・設計施工 有限会社空間工房

空間工房ダイアリー

2019年11月の投稿

  • 19/11/30
  • カテゴリー:気ままにコラム

ボロ家と家族の幸せ

 子供の頃住んでいた家は、お世辞にも素敵とは言えない家だった。
 
 住み始めたときですでに築30年は経過していたと思う。
 
 夏は暑く冬は涼しく、浴槽に水を張ってボイラーで沸かす風呂(シャワーは無く、浴槽のお湯を汲んで体を洗うのだ!)、父が見よう見マネで貼ったトイレのタイルはデコボコだし、キッチンと呼ぶには程遠い狭い台所の3Kだ。
 
 記憶を手繰り寄せて間取り図を描いてみた。
 
 ひとりっ子の僕のためにプレハブの勉強?部屋を建ててもらったが、6帖と8帖の2部屋で生活の全てを賄っていた。小学校低学年までは、親子3人ひと部屋で寝起きしていた。
 
 寒い冬は、家族でこたつに入り、テレビを観ながら晩ごはんを食べ、その後も親子でずっと一緒に居た。狭いからこそ、親子の会話が多かったと思う。
 
 父は随分前に鬼籍に入り、母は体調が芳しくないから最近よく思い出す。記憶が曖昧だが、幸せだったと思う。
 
 
 家族の幸せは、住む場所や家の大きさとは関係無いのだ。
 
 家を建てたから幸せになれるのではなく、より幸せを育むために家を建てるのだ。
 
 そこをしっかり見極めて、じっくりと家創りに取り組んで欲しい。
 
 ・・・と、家創りをしている人っぽいことを言ってみた。

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